跡地

本年の協同組合の全員例会は、広島を訪れた。
毎週、たたみかけるように日本列島をおそう台風の影響もあったが、観光で訪れた安芸の宮島では、わずかな晴れ間に恵まれ、海に浮かぶ社殿と大鳥居が絶景な厳島神社を参拝することができた。

その後、広島市内に場所を移し、平和記念公園、リニューアルされた広島平和記念資料館を見学した。

整備された広い公園敷地内では、雨の中ではあったが大きなイベントが開催されており多くの人々で賑わっていた。

元々、原爆が投下される前は、この場所は広島の中心的な繁華街だったそうだ。

今日のように多くの人々で賑わい活気にあふれていたはずなのだ。あの時までは。

一瞬で何もかもがなくなり、人も建物も木も川も全てが消えてしまった。

あの日から72年が経過した。

昨年、前アメリカ大統領が慰霊碑に献花されたシーンは記憶に新しい。
その時、折られたという折り鶴も、資料館に展示されていた。
時は流れ、この国に生きる人々も環境も考え方も大きく変化するのは当然である。

けれど、「戦争は二度としない」と誓った国であることは、決して変えてはいけない。

焼けただれた跡地にたち、原爆死没者慰霊碑に手をあわせる。

「安らかに眠ってください。過ちは繰返しませぬから」

刻まれた言葉

すべての人々が心に刻まなければいけない言葉だと、痛切に思う。

 

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リア充・・・

最近では、「SNS」という言葉を耳にしない日はないくらい、多くの人たちがネット上の通信ツールを利用する時代になった。

インスタ映えとか、フォトジェニック的な写真をとるために、そこかしこで人目を気にせず、写真をとる姿を目にするこの頃。

挙句のはてには、楽しそうな写真を投稿するために、友人や恋人の代行サービスなんていう商売も横行しているようで・・・。
とにかく、リア充(現実の生活が充実していることのネット造語)な写真を投稿するためなら、架空の友人でも虚無の世界でもなんでもありで夢中になっている現代人の習性には、理解しがたいものがある。

芸能人や飲食店のPRならまだしも、一般人はそこに何を求めているのだろう?

・・・・・

最近、家族で旅行に行った時のこと

「飛行機見るの好きやねん」といって、楽しそうに飛行機をみる年老いた父の後ろ姿を思わずカメラに収めた。

インスタ映えしない何気ない写真ではあるが大切な思い出の一枚で、もちろん投稿はしないが、自分にとっては最高の「リア充」なショットとして誰にも「イイネ」をつけてもらえなくても、自慢の一枚に変わりはない。

ともかく、SNSでのお洒落なキラキラした投稿に、自分と比較して劣等感を感じる現代人が多いのは周知の事実である。

その中で、それは必ずしも現実を反映したものでないことも、運営元は周知してもいいのではないか・・・老婆心ながら思うこの頃である。

 

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言霊

言霊・・・

とは一般的には日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力とされている。

霊的なといっても特別な事ではなく「お祝いの席で縁起の悪い言葉を使わない」とか、「病は気から」など、我々の日常の暮らしの中で脈々と受け継がれているものである。

最近では、ついていけない流行語や略語があふれかえり、日本語も多様化してきた感はあるが・・・。

愛知県にある竹田本社(株)という会社では、自社製品のお菓子に製造過程でCDに録音された保育園児約100人の「ありがとう」を100万回聞かせるのだそうだ。

100万回??

工場内に流れている「ありがとう」は約4秒に100回、1時間で9万回、24時間で216万回。お菓子が出荷するまでに、大体100万回の「ありがとう」を、お菓子たちは聞いていることになるらしい。

それで?といわれてしまえばそれまでではあるが、無機質な工場で、しかめっ面で作られるお菓子と、「ありがとう」の言霊がいっぱい詰まったお菓子であれば、どちらのお菓子を選びますか?ということである。

とかく、暴言や失言でのトラブルはどの世界でもよくあること。

そんなとき、言霊の力を少し借りるだけでも、状況は違う方向にいくのではないだろうか・・・と最近話題になった議員の謝罪会見をみてつくづく思う。

簡単なことである。

いい言葉を発すれば、いい事が起きる。
悪い言葉を発すれば、悪いことが起きる。

なら、いい言葉を発して、いい波動を起こそうではありませんか!!

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時間

100歳をこえても現役の医師として活躍した日野原重明氏が、この夏その激動の人生の幕を下ろした。

彼の存在を知ったのは、書店で目に入った「10歳の君へー95歳のわたしから」のタイトルからだった。

もちろん、その時、10歳ではなかったが・・・(-_-;)

タイトルからのメッセージを受け取り、その本を手に取ったこと、そして、あふれる言葉に胸が熱くなったことを記憶する。

それから、彼の激動の人生を知ることになる。

第二次世界大戦での医師としての経験
「よど号ハイジャック事件」の遭遇
地下鉄サリン事件での被害者受け入れ

そこまで歴史的な大きな出来事に一人の人が遭遇するものなのか!と凡人は驚くばかりであるが・・・

その経験を乗り越えたからこそ、誰よりも「いのち」の大切さを信じ「いのちの使い方」を考え抜かれたのだろう。

8月。

年に一度、我が国が敗戦国であった記憶を呼び起こす月。

様々なメディア等で、戦争をテーマにした特集が放映されているが、伝えるのであれば歪曲や美化することなくその時何が起こっていたのか、できる限りの真実を伝え、これからの人たちに彼の言葉を投げかけてほしい。

「命とは君たちが持っている時間である」

なら、どう使う?

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ホタルの光

そろそろ、梅雨も明ける頃。

梅雨の時期、唯一楽しみにしているのが「ホタルの光」。
ホタルは、気温が高く月明かりのない曇った日で風のない夜と言われているが、木材団地がある南大阪でもホタルを見ることが出来るスポットがあり、暗闇にピカピカと光る幻想的な風景は、ひととき、むし暑さを忘れさせてくれる。

日本全国各地で鑑賞できるホタルでは、源氏蛍(ゲンジボタル)、平家蛍(ヘイケボタル)、姫蛍(ヒメボタル)などが有名であるが、特にゲンジボタルは一番大きく光りも明るいのだそうだ。

不思議な事に、明滅の感覚は同じゲンジボタルでも違っていて、東日本では4秒に1回、西日本では2秒に1回、東西の境界あたりでは3秒に1回光るのだそうだ。

一説には、関東と関西の周波数の違いからだという話もあるが、この「東」と「西」のホタルを同じところで飼育しても上手く馴染まないらしく・・・言葉が合わないのか?。

しかも、光る速度が速いって・・・関西人独特の気質が出ているのかしら??

「ほっ ほっ ほーたるこい こっちの水はあ~まいぞ♪」

の歌のようにはいかない、まこと不思議は自然界のお話である(*^_^*)

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風物

大きな大きなスイカを頂きました!!

サイズは6L。直径30センチ以上

重さは、おそらく15~20kg。不用意に持とうとすると腰がぬけそうなくらいずっしりです。

厳しい暑さに、ため息が出ますが、汗かきながら食べるスイカは格別やね!・・・しかし、この大きさ、どうやって切り分けようかな~(*^_^*)

ありがとうございます(*^_^*)

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世代間

今更であるが
既に平成も29年。

平成生まれの方々と接する機会も増える中で想う事・・・。

正直、よく理解できないことが往々にしてある。
自分が、常識だと認識していた事が、根底から覆されることもある。

それでも、わからないまま放置することもできないし・・・では、どうしたらいいのか?

先日、有る方から言葉をいただいた。

まずは平成生まれの方にむけ

まだまだこの世の中は、昭和生まれの方々が頑張っているし、その方々が築き上げた社会にとびこんでいくのだから、それなりの覚悟をもって取り組まなければいけない!

そして、携帯もコンビニもネット通販も最近の事に感じている、昭和世代には、昭和を全く知らない世代と生きていくために、知らないということをきちんと認識して迎えなければいけない!

宴席の場での僅かな時間ではあったが、その言葉は心にストンと落ちた。

自分の尺度はすてて、世代の違いを理解できる柔軟性をもち、互いに認めあいそして、何より大切な事は「くらべない事」。

とっかかりから、わからない事をわかろうとするのではなく、世代間の違いを持ったままで共存すればいいのだ・・・と思えば、少し気が楽になった。

さてさて、今日は何を気付かせてくれるのだろう(*^_^*)

あなたにとっての「平成」と「昭和」の違いはなんですか??

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笑門

昨年の秋から、ご縁があって「伊勢神宮」に三度も行く機会に恵まれた。

若干、多いなとは思っていたが、いやそれは自分にとっては必要な機会だったのだろうと得心している。

そして、その折に気付いたことがある。

宿泊した集落を歩いていると、とっくにお正月は過ぎているのに、どこの家にもしめ縄飾りが掲げてあるに気がついた。
そして中央には「笑門」「千客萬来」などと墨書きした門符(木札)が付いている。
なんだかとても興味深くで、宿の方に伺ってみた。
伊勢志摩では、一般的にはこのしめ縄飾りを一年間かけたままで過ごし、大晦日の夜にとんどして新しいしめ縄飾りを付けるのだそうだ。
そして、その集落では大みそかに豆まきをして「鬼は外~」と厄を追い出すのだそうだ。

謂れを調べてみると
「その昔、この地を訪れたスサノオノミコトに、貧しいながらも慈悲深い蘇民将来が一夜の宿を貸した。ミコトは旅立つ時、今後は門符を門口にかけておけば、子孫代々疫病から免れると言い残した」という伝説があり、蘇民の子孫である証拠として門符を掲げ、無病息災を願うようになったそうで、つまり、家内安全の祈りを込めた「厄除け」の門符なのだそうだ。

謂れは謂れとして、
玄関に「笑門」ってあったら、それだけでほっこりする・・・といったら語弊があるかもしれないが、なんともいえない心に残る旅になった。

そして、伊勢神宮に三回もお参りが出来た事の意味をもう一度考えてみる・・・。

わかったよ。

何事も「笑う」が一番! 忘れてないかい??ってことやね!

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漂流郵便局

今月はちょっとポエム的に・・・

いつかの、どこかの、だれか宛のハガキを受け取ってくれる郵便局「漂流郵便局」の存在をご存じだろうか?

過去/現在/未来
もの/こと/ひと等、

何宛でも届け先のない手紙を受け付けてくれる郵便局で「漂流郵便局留め」という形で、いつか宛先不明の存在に届くまで漂流私書箱にハガキを漂わせて預ってくれるのだそうだ。

もちろん、正規の郵便局ではない。

ある現代アーティストの女性がきっかけとなって始まったのだとか。

気持ちを表現する作業は、人としてとてもシンプルな事ではある。

が、それは簡単なようでとても難しいものでもある。

タイミングと勇気がつきもので、得てして後回しはきかない事もあり、「あの時に・・・」と後悔してもどうしようもならない事も、往々往々にしてある事で・・・。

胸に手をおいてみて・・・書きたい人はいる。確かに・・・中には文字を読めない子??もいるけれど(^_^;)

行き場のない想いを大切に文字におこし、郵便ポストに実際に投函する。

それがどうした?なのかもしれないが、そういう事が心の豊かさに繋がるのではないだろうか?、
ハッピーフライデーなんかより、よっぽど今の時代に必要な事ではないのだろうか??

~時空を超えて届けたい想いが集まる場所~

漂う想いが行きつく・・・そんな場所があることにほっこりとする。

 

漂流郵便局はこちら

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