跡地

本年の協同組合の全員例会は、広島を訪れた。
毎週、たたみかけるように日本列島をおそう台風の影響もあったが、観光で訪れた安芸の宮島では、わずかな晴れ間に恵まれ、海に浮かぶ社殿と大鳥居が絶景な厳島神社を参拝することができた。

その後、広島市内に場所を移し、平和記念公園、リニューアルされた広島平和記念資料館を見学した。

整備された広い公園敷地内では、雨の中ではあったが大きなイベントが開催されており多くの人々で賑わっていた。

元々、原爆が投下される前は、この場所は広島の中心的な繁華街だったそうだ。

今日のように多くの人々で賑わい活気にあふれていたはずなのだ。あの時までは。

一瞬で何もかもがなくなり、人も建物も木も川も全てが消えてしまった。

あの日から72年が経過した。

昨年、前アメリカ大統領が慰霊碑に献花されたシーンは記憶に新しい。
その時、折られたという折り鶴も、資料館に展示されていた。
時は流れ、この国に生きる人々も環境も考え方も大きく変化するのは当然である。

けれど、「戦争は二度としない」と誓った国であることは、決して変えてはいけない。

焼けただれた跡地にたち、原爆死没者慰霊碑に手をあわせる。

「安らかに眠ってください。過ちは繰返しませぬから」

刻まれた言葉

すべての人々が心に刻まなければいけない言葉だと、痛切に思う。

 

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