「人類の進歩と調和」をテーマに日本万国博覧会が、開催されたのは1970年。
アポロ11号が持ち帰った「月の石」や、髪や肌や目の色や言葉もちがう人々を間近にして、幼いながらに「世界って広いんだ!」「未来ってこんなになるんだ!」とワクワクドキドキしたことを記憶する。
そして何よりも「太陽の塔」。
「太陽の塔」といえば「岡本太郎氏」→「芸術は爆発だ!」が連想言葉のようにように蘇る。
当時、科学技術の発展を手放しで賛美しなかった同氏は、「生命の神秘をふきあげ」「人間の誇りを爆発させる司祭」として「「太陽の塔」を制作されたそうだ。
塔の内部には、「生命の樹」が展示され、化学は何のためにあるのか?躍動する生命こそが全ての根源である事を忘れてはいけないという、科学技術の魔力に飲み込まれそうな人類に対しての警句を発している。
今から48年も前のことである。
そして今、半世紀近く内部展示をしていなかった塔内部の一般公開が、満を持して開始された。
原子力などの科学技術が、人類の脅威となることを実際に突きつけられている今、いかに共存していくのか、改めて彼のメッセージを人類は受け止めなければいけない。
時を同じくして、2025年の国際博覧会に「命輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、大阪は誘致をめざしている。
再び、あのモーレツな祭典を開催できるのだろうか?
その答えがあの中にあるのか・・・心して、四つの顔に会いに行ってみたい。