100歳をこえても現役の医師として活躍した日野原重明氏が、この夏その激動の人生の幕を下ろした。
彼の存在を知ったのは、書店で目に入った「10歳の君へー95歳のわたしから」のタイトルからだった。
もちろん、その時、10歳ではなかったが・・・(-_-;)
タイトルからのメッセージを受け取り、その本を手に取ったこと、そして、あふれる言葉に胸が熱くなったことを記憶する。
それから、彼の激動の人生を知ることになる。
第二次世界大戦での医師としての経験
「よど号ハイジャック事件」の遭遇
地下鉄サリン事件での被害者受け入れ
そこまで歴史的な大きな出来事に一人の人が遭遇するものなのか!と凡人は驚くばかりであるが・・・
その経験を乗り越えたからこそ、誰よりも「いのち」の大切さを信じ「いのちの使い方」を考え抜かれたのだろう。
8月。
年に一度、我が国が敗戦国であった記憶を呼び起こす月。
様々なメディア等で、戦争をテーマにした特集が放映されているが、伝えるのであれば歪曲や美化することなくその時何が起こっていたのか、できる限りの真実を伝え、これからの人たちに彼の言葉を投げかけてほしい。
「命とは君たちが持っている時間である」
なら、どう使う?