宅急便といえば・・・
この春、スタジオジブリのアニメやミュージカルにもなった「魔女の宅急便」の原作者であるが作家の角野栄子氏が児童文学ノーベル賞といわれる国際アンデルセン賞作家賞に選ばれた。
同賞を主催する国際児童図書評議会(本部・スイス)の委員長は、同氏の作品について「言い尽くせないほどの思いやりと活力に満ちている」と評している。
「魔女の宅急便」は13歳で独り立ちをした魔女の女の子が、新しい街で、相棒の黒猫ジジと喜び悲しみを共にし、自分で道を切り開きながら困難に立ち向かい成長していく姿を描いた物語。
本文では、主人公が自立のために選んだ仕事は、自身が持っているたった一つの魔法「箒で空を飛ぶこと」と活かした「お届け物屋さん」。
様々な問題やトラブルに直面しながらも、自己不振に陥らず前向きに乗り越え、魔女の女の子が人間社会の中に溶け込んでいく姿に、本年度の新入社員研修を受講された方々の姿を重ねてみる。
売り手市場と称される中、それなりの就職戦争を乗り越え自らの手で選択した社会人生活を歩み始めた方々へ、
それぞれの特性を活かし、自分なりの居場所をみつけられるよう・・・思いやりと活力をもって歩んでほしいと心から願う。
・・・遠くからエールを送りたい。