ファーストペンギン

唐突ではあるが・・・・。

最初に「なまこ」を食した人の勇気はどこからきたのだろう・・・。
北極圏に最初に挑んだ人は、何を見たかったのだろう・・・。
ヨーロッパからアメリカからジパングを目指した人々は、何を信じて海を渡ったのだろう・・・。
現代でいえば、アップルもマイクロソフトもグーグルも、最初の一歩はどんなものだったのだろうか?

考え始めると、数え切れない最初の一歩がある。
先人達の冒険心と称したらいいのか、リスクを恐れない大きな勇気ある一歩一歩が、今のこの時代に繋がっている。

この一歩を称する「ファーストペンギン」という言葉がある。
この言葉は、人気の連続テレビ小説のワンシーンで使われていた言葉で、そのシーンと言葉の響きが相まってとても印象に残った。

「ファーストペンギン」とは、
群れで行動するペンギンの中で、始めに海に飛び出すペンギンを指す言葉で、どんな天敵が待ち受けているかもわからない海に、恐怖や迷いに打ち勝ち真っ先に海に飛び込んだファーストペンギン。後に続くペンギンは、最初のペンギンの無事を確認してから海に飛び込む。
つまり「リスクを恐れずに勇気を持って新しいことにチャレンジする人」ということになる。

最初のペンギンは、代償として、誰よりもお腹いっぱいのエサにありつくことができるのではあるが、究極のハイリスクの上のハイリターンである。

ペンギンの世界では、命のかかった、でも脈々と続く「当たり前」のことであるが 今の時代、物に情報に溢れた人間界では、命をかけて、最初に海に飛び込んでやろう!という人は、現れにくいのかもしれない。

けれど、

昨今の不倫だの不正資金だの失言だの語るも無残な政治家の方々の報道や、我が国自慢の大手電機メーカーの身売りなど、本当にこの国は大丈夫なのかと憂うこの頃。

国民一億二千万人の内の1%でもいいから、我こそは!と前に一歩ふみだす、いや、もう、踏み出しているファーストペンギンたちの活躍を心待ちにして、

今日も、ドラマの続きをみるのである・・・。

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