モラルとマナー

相模原の障害者施設でおきた事件に衝撃を受けた方も多いと拝察する。

たまたま、この施設の近くにお住まいの方のお話を聞く機会があった。

事件が起こったのは深夜。その明け方には、どこから入手したのか自宅に取材の電話が鳴り響いたそうである。
もちろん、報道機関からの取材は自宅にも襲いかかり・・・
襲いかかりという表現がぴったりなくらいに、ひっきりなしにチャイムが
鳴らされ、数日間は精神的にかなり厳しい時間をすごされたそうである。

全くもって迷惑な話である。

以前から、どんな悲惨なニュースでも、被害に遭われた方のプライベートにまでズカズカと踏み込んでいくような心ない報道には閉口していたが、たまたま近所に住まわれていただけで、こんな被害に遭うなんて・・・
ニュースを見ている中でそのようなシーンはよく見かけていたが、実際にお話を伺ってそこまで非常識な取材を受けていたのかと言葉を失った。

報道機関は真実を伝える義務がある!と言う大義の下では、何をしても許されるのか?
そこまでしないと、いい情報は獲れないのか?
はたしてそれは、多くの視聴者が求めている情報なのか?

報道機関の世界の「モラル」はわからない。
でも、人に迷惑をかける事、やっていい事と悪い事くらい、どの世界でも
共通だろう。

もちろん、全ての報道機関の方々を否定するつもりはないし、ここまで加熱報道になった要因の一つには、視聴者が求めていたからに違いない。

情報が溢れかえる現代
誰もが簡単に情報発信できるこの時代だからこそ

人として、モラルとマナーを遵守することの必要性を、報道機関の方々に発信してほしいと節に願う。

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